芸妓（げいこ）の名が
「飛行機」「ラジオ」「弁慶」のワケ

 

 

金沢の三大茶屋街のひとつ

にし茶屋街は昔から進取の

精神に富んだ風土があります。

 

その象徴的な例が芸妓（げいこ）

さんの源氏名です。

 

大正時代では「飛行機」

「ラジオ」「はがき」「弁慶」

などがあったそうな。

普通なら、

芸妓さんのイメージを演出

するためにしっとりした、

また艶やかな名前を

つけそうですが、

お客様の関心を引くために

あえて奇抜な名前をつけた

ようなのです。

 

 

 

 

「弁慶」なら大柄で気の強い

芸妓を連想してしまい指名する時

はちょっと勇気がいりそうですが

会って美形であれば、その落差に

驚き気持ちが向いてしまいますネ。

 

「飛行機」や「ラジオ」も一体

どんな芸妓さん？

なんて好奇心も・・・

そこから会話が弾み宴会が

盛り上がるそうです。

 

奇抜な名前は「もてなしの心」を

大事にする金沢人が考えた

接客現場の高等技術だった

のでしょう。