鏡餅は江戸時代 から「紅白」
2018年12月30日
鏡餅は江戸時代
から「紅白」
鏡餅は新年を寿ぐ
正月飾りの代表格です。
金沢では
上にピンク下に白の餅を
重ねた鏡餅が一般的ですが
これは全国的には非常に
珍しく県外では通常「白白」
の2段重ねです。
なぜ紅白なのか
いつからこのような風習が
定着したのか気になりますが
藩政時代にはすでに紅白の
鏡餅が飾られていたようです。
藩政時代は上下が逆
金沢の天神町1丁目の
田井菅原神社では古文書や
絵図に基づき藩主に献上
されたものをろうで再現
した鏡餅が毎年、
年末から1月末にかけて
展示されています。
角ばった形、
タワーのように十数段も
積まれたものがあり、
殿様用とあって現在のもの
とは大きく異なりますが
ピンクと白の餅がセットに
なっている点は同じです。
有力な証拠なく
肝心の「なぜ紅白なのか」
という疑問なのですが、
「美的センスを求めた」
「白餅は水稲を赤餅は陸稲
を表し、両方の豊作祈願」
などと推察されていますが
残念なことにどれも有力な
証拠を伴うものではありま
せん。
鏡餅は「正月様」という
神様をかたどったもの、
また神様が宿る場所である
ことから民俗学的には
白くて丸い形が一般だそうで
「紅白」の鏡餅を町全体で
受け継いでいるのは金沢
だけと言われています。
江戸の昔から続いてきた
伝統の紅白鏡餅を
城下町の風景として守り
伝えていきたいものです。